🎸 おじさんギタリスト 指が動かない日が、わりと普通になってきた

正直に言う。

リハビリをしているけれど、
指が思うように動かない。

動かない、というより
動くけれど、信用できない

ときどき痺れる。
コードを押さえようとすると、
「あれ?」という違和感が走る。

今まで当たり前に握れていたフォームが、
一瞬わからなくなる。

これは、わりと深刻だ。


よく使ってきた
Csus4やCadd9、Gadd9、7thの拡張コード。

あんなに自然に伸びていたはずの薬指がわずかに遅れ、
小指が迷い、音がほんの少し濁る。

若い頃なら、
「練習不足だ」で片づけていたと思う。

大好きだったボトルネック奏法も、
最近は“スライドしている”というより
“なんとか滑っている”感じになってきた。

でも今は、少し受け止め方が違う。

体は正直だし、
神経は急いでも戻らない。

焦ると、
指はますます言うことを聞かなくなる。


リハビリでゆっくり押さえてみる。
鳴らさずに、ただ握る。

それでも、
指先が自分のものじゃないみたいに感じる時がある。

痺れは地味に厄介だ。
痛みよりも不安を連れてくる。

「このまま戻らなかったらどうする?」

その声が、夜に少しだけ大きくなる。
(その声すら枯れ声なんだけど…笑)


前の記事で、
音は鳴らし続けるものだと書いた。

あれは本音だ。

でも同時に、
鳴らしたいのに鳴らせない瞬間があるのも本音だ。

コードチェンジが遅れる。
アルペジオが崩れる。

指板の上で、
昔の自分と今の自分がすれ違う。


いよいよ深刻かもしれないな、と
思う日もある。

でも、完全に諦めるところまではいかない。

なぜなら、
一本だけ鳴らした開放弦が、
ちゃんと響くからだ。

単音なら、まだいける。

リズムを落とせば、
まだいける。

速さを捨てれば、
まだいける。


若い頃は、
「どこまで速く弾けるか」だった。

今は、
「どこまで丁寧に置けるか」。

コードを握り直しながら、
少し笑う。

こんなところから、
また始めるとは思わなかった。


痺れる指で押さえたGコード。
少し濁っている。

でも、
ちゃんと鳴っている。

完璧じゃない音。

でも、今の私の音だ。


深刻かもしれない。
でも終わりではない。

体が変わるなら、
弾き方を変えればいい。

コードが握れないなら、
分解すればいい。

三和音が無理なら、
二音でいい。

二音が無理なら、
一音でいい。

一音が鳴れば、
そこからまた景色は作れる。


正直、怖さはある。

でも、
ギターをケースに戻す気持ちは、まだない。

ゆっくりでいい。

痺れながらでもいい。

コードが崩れてもいい。

おじさんギタリスト、
今日もまた、
一本の弦からやり直しています。 🎸

あれ?
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