🎸おじさんギタリストシリーズ ⑤ 歳を取ると涙も出るけどボケも出る。ギタリストおじさんの話。
おじさん、そろそろ笑いに昇華させる。
ギター弾いて悲壮感が出て、
昔の曲でいちいち涙ぐむようになって、
「こりゃだいぶ来てるな」と思った。
でもそこで気づいた。
——この現象、全部“笑いに変えれば勝ち”なのでは?
人生50年を超えてくると、
悲壮感や涙や切なさを“笑い”に変換するスキルが勝手に身についてくる。
もうこれは経験値の成せる技。
若い頃には絶対できなかった芸当だ。
そんなわけで今日は、
50代ギタリストおじさんが語る、
「悲壮感と涙を笑いに昇華する方法」
をまとめてみた。
■その①:とりあえず「老眼だから」で乗り切る
最近は譜面が見えない。
それを嘆く必要はない。
「老眼だからね〜」と笑って言えた瞬間、悲壮感は勝手に消える。
便利な言葉だ。
たぶん世界で一番平和な免罪符。
■その②:弾けなかったフレーズは“無かったこと”にする
ZIGGYのソロを練習していて指が追いつかないとき、
昔の俺なら落ち込んでいた。
今の俺は違う。
「こんなフレーズ、当時の俺が弾けてたわけない」と堂々と言う。
そうすると不思議だ。
笑えてくる。
実際は、今も弾けるけどね!笑
■その③:悲しい時は“音でボケる”
たとえば、
Crowded Houseの「Don’t Dream It’s Over」で泣きそうになったら、
わざと間違ったキーで弾く。
間違った瞬間、
自分のしんみり感がバカらしくなる。
意外とおすすめだ。
■その④:「あの頃より今のほうがいい音してる」と言い張る
真実かどうかは関係ない。
“言い張る”ことが大事だ。
すると周りの仲間はこう言う。
「いや、昔のほうが勢いあったよ」
そこから笑いが生まれる。
笑いが生まれたら勝ち。
■その⑤:悲しみは“語り”にすると実は一番おもしろい
人間は、自分の悲しさを冷静に語ると笑いになる。
「最近、ギター弾くだけで泣くんですよね」
「え?なんで?」
「わかんないんです。でも泣くんですよ」
「いや怖いわ!」
これで会話が成立する。
悲壮感は笑いに転化される。
■その⑥:50代は“ネタの宝庫”だと自覚する
若いときは笑われるのが恥だった。
今は違う。
笑われたら得。笑わせたらもっと得。
50代は、
身体も、記憶も、ギターの腕も、
いい具合にガタが出始める年代。
つまり、ネタが無限に湧いてくる。
ここを楽しめたら最強だ。
■結論
泣いてもよし。
悲壮感が出てもよし。
弾けなくてもよし。
最後に笑いに変えられれば、それ全部“音楽の肥やし”になる。
若い頃は、
「上手く弾けるか」「泣かないように頑張るか」
そんなふうに余裕がなかった。
今は違う。
泣きながらギター弾いて、
笑いながら片付ける。
これこそ50代ギタリストの特権だ。
(今日はヒルビリーバップスの真夜中を突っ走れを弾くか…)
そしてまた明日、
アンプのスイッチを入れて、
ちょっと笑いながら弾く。
それでいい。
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