🎸おじさんギタリストシリーズ ④ 涙もろくなったのはギターのせいじゃなかった 時代の常識も変わった編
悲壮感の次に来たのは、時代のアップデートだった
昔の曲を聴いて涙が出る理由を考えていたら、
もうひとつ思うことがあった。
「1980〜1990年代の常識」と「今の常識」って、
こんなにも違ってしまったのか——。
ギターと涙の原因を探っていたはずが、
気づいたら“時代の変化”というテーマに飛んでいくあたり、
これもまたおじさん特有の脱線力である。
■①【電話】家にいない=人は消える
昔の常識(1980〜1990年代)
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電話は“家にあるもの”。
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電話中はドキドキしながら親に取り次いでもらう。
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長電話して叱られる。
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自宅にいなければ「いない」=それ以上どうしようもない。
今の常識
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常に手の中にスマホ。
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既読も既読スルーも丸見え。
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連絡がつかないと逆に心配される。
考え方の変化
“つながらないのが普通”から
“つながらないと異常”へ。
昔はBOØWYの「Marionette」聴きながら、
電話のベルが鳴るのを待つ時間ですら青春だったのに、
今はLINEの通知が鳴らないだけで不安になる。
■②【音楽の聴き方】買うか録るか、今は無限に聴ける
昔の常識
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レコード・カセット・CDを“買って聴く”
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値段が高いので、1枚を擦り切れるほど聴く
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カセットにダビングすると音質が落ちる
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出会う音楽は“偶然”が多かった(レンタル・友達・ラジオ)
今の常識
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月額980円で“地球上のほぼ全部の音楽”が聴ける
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サビだけ聴いてスキップも当たり前
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AIが「これ好きでしょ?」と曲をおすすめしてくる
考え方の変化
“作品と向き合う時代”から
“アルゴリズムに選ばれる時代”へ。
1986年に買ったCrowded Houseのアルバムなんて、
当時の俺にとっては “人生の重大イベント” だったのに、
今の若者は再生ボタン一回押すだけ。
すごいけど、ちょっと寂しい。
■③【学校&部活】根性が正義 → 今はメンタルが正義
昔の常識
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「水を飲むな」が本当に存在した
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遅刻は“根性が足りない”
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体育会系文化が支配的
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相談より“気合い”
今の常識
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熱中症対策で授業中でも水分OK
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体育会系指導はハラスメント扱い
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カウンセリングや相談窓口が普通にある
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メンタルケアが最優先
考え方の変化
“耐えることが強さ”から
“楽に続けられることが強さ”へ。
そりゃ、涙もろくなるわけだ。
あの頃の“無駄に強がる自分”を思い出すと、
なんか微笑ましい。笑
■④【写真】1枚の重みが違いすぎる
昔の常識
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フィルム:36枚撮り
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失敗=お金が消える
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現像に数日かかる
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写真は“思い出の宝物”
今の常識
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無限に撮れる
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失敗してもすぐ消す
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AIで加工し放題
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写真は“コミュニケーションの一部”
考え方の変化
“1枚の価値”から
“瞬間の連写”へ。
あの頃は、ZIGGYのコピーバンドで初ライブしたときに、
友達が撮ってくれた1枚のブレた写真が宝物だった。
今の子は同じ瞬間を200枚くらい撮る。
良い時代だ、ほんと。
■⑤【涙】恥ずかしい → 悲しくても感動しても泣いていい
昔の常識
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男の涙=恥
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感情は隠すもの
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泣いたら「根性が足りん」と言われる
今の常識
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感情表現が豊かなほうが健康的
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心が動いたら泣いてOK
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男性のメンタルケアが重要視される
考え方の変化
“泣く=弱さ”から
“泣く=人間味”へ。
だから今、ZIGGYやBOØWYを聴きながら泣いても
誰も責めないどころか、
「それめっちゃわかる」と共感してもらえる。
いい時代になった。
■まとめ
結局、涙もろくなった理由はこうだ。
時代も俺も、昔よりずっと“優しくなった”から。
昔の常識を思い返しながら、
今の自分がギターを抱えて泣いてることを想像すると、
どうしても少し笑えてしまう。
悲壮感 → 涙 → 時代の変化。
…次は何を語り出すんだろう、俺。
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