🎸おじさんギタリストシリーズ ⑪ ステージより準備が大変編
おじさんギタリスト、ライブ前の準備が長すぎる問題。
若い頃、ライブ前といえば——
テンションMAX・体力無限・とりあえず騒いどけばOK!
そんな時代だった。
しかし今。
おじさんギタリストになると、
ライブ前はもう“ウォーミングアップ”じゃなくて、
“儀式”に近い。
今日はそんな“ライブ前の準備が長すぎる問題”を語りたい。
■① リハ前90分:ストレッチから始まる
若手「もうすぐリハ入りまーす」
おじさん「(すでにストレッチ30分経過)」
肩、腰、太もも、首。
もはやヨガ。
若手がフォーム固める頃、
おじさんはすでに 背骨が整っている。
■② 湿布、1枚では足りない
昔:
ギター → チューニング → GO!
今:
ギター → 湿布 → 湿布 → 湿布 → チューナー探す → ない → 湿布の箱の下にあった。
湿布率が異常に高い。
■③ メガネの曇り止めも必須
若い頃:メガネ不要
今:メガネがないと譜面もシールドの差す穴も見えん。
そして当日、なぜか曇る。
曇り止めを塗ってる姿を見て若手が言う。
若手「今日雨でしたっけ?」
おじさん「年齢で曇るんだよ…」
■④ “本番前の眠気”が訪れる
なぜなのか。
アドレナリンが出るはずなのに、
本番20分前に眠気が襲う。
控え室で目を閉じると、
2曲目まで寝てる可能性すらある。
■⑤ 衣装がシンプルになる
若い頃:
「革ジャンにしよう」「ストール巻こう」「グラサンでいく?」
(気合いだけはプロ)
今:
「動きやすいかどうか」
「汗が目に入らないか」
「腰に負担がないか」
完全に 健康第一ロック。
■⑥ 楽屋で思い出す “あれ?今日何曲だっけ?”
これはマジである。
セトリを3回確認する。
若手:「だいじょぶですか?」
おじさん:「だいじょぶじゃない時があるから確認してるんだよ…!」
■⑦ 本番直前、シールド抜けてる
身体の準備は完璧。
湿布も貼った。
チューニングもした。
ストレッチも済んだ。
いざステージへ!
お客「おおーー!」
おじさん「いくぞーー!」
(ジャーン)
……無音。
足元を見ると、
シールドが 半刺さり。
若手の方が先に気づいて助けてくれる。
若手:「アレっすね!」
おじさん:「アレだ……」
■⑧ でもステージに立つと、ちゃんと“20代の魂”が出る
どれだけ準備に時間がかかっても、
ステージに立った瞬間だけは不思議と体が軽くなる。
音が鳴ると、
若い頃のライブハウスの匂い、
汗、アンプの熱気、
全部思い出す。
若手のギタリストが横で笑ってると、
「ああ、まだ俺いけるわ」
って思える。
■まとめ
おじさんギタリストのライブ前は、
若い頃の10倍準備するけど、
本番で出るパワーは不思議と変わらない。
むしろ今のほうが“心”がある気さえする。
準備が長くても、
湿布だらけでも、
眠くなっても、
シールドが抜けてても、
ステージに立ちたい気持ちだけは変わらない。
そして今日も、
ステージ袖で深呼吸しながらこう思う。
「腰さえ無事なら、まだまだロックできるぞ」
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