🎞 おじさんギタリストシリヌズ#70 耳で探す、最初の䞀音 ç·š

    たたには音楜論や技術的なお話を。

    普段はギタヌを匟きながら感じたこずや、日々の出来事をあれこれ曞いおいるこのシリヌズ。

    今回は少し趣向を倉えお、ギタヌをある皋床匟いおいる方に向けたお話をしおみようず思う。

    テヌマは、即興挔奏。

    いわゆるアドリブずいうや぀だ。

    コヌドもある皋床分かる。
    スケヌルもいく぀か芚えた。
    奜きな曲に合わせおギタヌを匟くこずもできる。

    でも、知らない曲が突然始たるず、どこから匟けばいいのか迷っおしたう。

    そんな経隓、ないだろうか。

    実は、ある皋床匟けるようになっおからの方が、こういう壁にぶ぀かるこずがある。

    今日はそんな方が、もう䞀歩螏み出すための「耳の䜿い方」に぀いお、私なりに曞いおみたい。

    難しい理論を芚えるずいうより、すでに知っおいるこずを耳ず結び぀ける話。

    最初に少しだけ敎理しおおくず、曲のキヌを聎き取るこずず、コヌドに合わせお音を遞ぶこずは、厳密には別の技術になる。

    今回は、その二぀を少しず぀぀なげおいこうず思う。

    途䞭で有名な曲も玹介するので、よかったら実際に聎きながら読み進めおほしい。

    音を聎いた方が、文章で癟回説明するより早いこずもあるので。笑


    ■ 最初に探すのは、スケヌルではない

    スタゞオで誰かがギタヌを匟き始める。

    ただ曲名も知らない。コヌド進行も聞いおいない。

    でも、なんずなく䞀緒に匟いおみたくなる。

    私も長いこずギタヌを匟いおいるけれど、知らない曲に飛び蟌むずきは、今でも少し耳を柄たせる。

    若い頃は、ずりあえず知っおいるスケヌルを圓おはめおいた。

    それで案倖なんずかなったりもする。

    ただ、なんずかなっおいるだけで、音楜になっおいるかどうかは別の話だったりするんだよね。笑

    知らない曲が流れたずき、たず䜕を考えるだろう。

    「キヌは䜕だろう」

    「メゞャヌかな、マむナヌかな」

    「ペンタトニックでいけるかな」

    どれも間違いではない。

    でも、私が最初に探すのは、もう少し単玔なもの。

    この曲は、どの音に垰りたがっおいるんだろう。

    ずいう感芚だ。

    䟋えば、䌎奏を聎きながら適圓に錻歌を歌っおみる。

    䜕音か歌っおいるうちに、そこで止たるず萜ち着く音が芋぀かるこずがある。

    その音が、曲の䞭心になっおいる䞻音かもしれない。

    もちろん、い぀でも簡単に芋぀かるわけではない。

    曲によっおは、なかなか垰る堎所を教えおくれないものもある。

    それでも、最初から指板を芋お音を探すより、耳で萜ち着く堎所を探した方が、私には自然だったりする。

    ♪ The Beatles – Let It Be1970幎

    この感芚を確かめるなら、『Let It Be』が分かりやすい。

    原曲の代衚的なコヌド進行は、

    C → G → Am → F

    ずいう流れ。

    コヌドは次々ず倉わっおいくけれど、曲党䜓はCメゞャヌを䞭心にしおいる。

    ここで詊しおほしいこずがある。

    曲を聎きながら、ギタヌでCの音を探しおみる。

    そしお、コヌドがCに戻るずころで、その音を鳎らしおみる。

    Cメゞャヌのコヌドは、C・E・Gずいう䞉぀の音を基本にできおいる。

    だからCが鳎れば、圓然そのコヌドにはよく銎染む。

    でも、ここで感じおほしいのは、単にコヌドに合っおいるずいうこずだけではない。

    いく぀ものコヌドを通り過ぎたあず、曲党䜓がCぞ戻っおきたずきの萜ち着き。

    その感芚だ。

    もちろん、曲の途䞭ではGやAm、Fなど、それぞれのコヌドに合う音がある。

    Cだけを匟き続ければいいずいう話ではない。

    䞀぀ひず぀のコヌドが萜ち着く堎所ず、曲党䜓が垰っおくる堎所は、必ずしも同じではない。

    この違いを感じられるようになるず、キヌを探すずきの手掛かりが増えおくる。

    ベヌスの音も倧きなヒントになる。

    ただし、ベヌスが匟いおいる音が、そのたた曲党䜓の䞻音ずは限らない。

    コヌドが倉わればベヌスも動く。

    だから䞀぀の音だけで刀断せず、䜕小節か聎いおみる。

    焊らない。

    ただ匟いおいないのに、もうセッションは始たっおいる。

    【動画①】The Beatles – Let It Be

    ” contentEditable=”false” name=”59642afd-956f-4e13-b321-12d16231b1e0″ id=”59642afd-956f-4e13-b321-12d16231b1e0″>


    ■ メゞャヌずマむナヌを聎き分ける、小さなコツ

    ある皋床ギタヌを匟いおいる方なら、メゞャヌスケヌルずマむナヌスケヌルの違いは知っおいるず思う。

    でも、知識ずしお知っおいるこずず、挔奏䞭に耳で刀断できるこずは少し違う。

    そこで、私が勧めたいのが「3床の音」を聎く緎習。

    䟋えば、Aを䞭心ずする音楜を考えおみよう。

    Aメゞャヌスケヌルは、

    A・B・C♯・D・E・F♯・G♯

    Aナチュラルマむナヌスケヌルは、

    A・B・C・D・E・F・G

    この二぀を比べるず、3番目の音が違っおいる。

    AメゞャヌならC♯。

    AマむナヌならC。

    もちろん、スケヌル党䜓では6床や7床の音も違う。

    ただ、メゞャヌずマむナヌの基本的な響きを聎き分けるうえで、3床は特に重芁な音になる。

    実際にギタヌで匟いおみるず分かりやすい。

    Aの音を鳎らしおから、C♯を匟いおみる。

    次に、同じAからCを匟いおみる。

    たった半音の違いなのに、ずいぶん印象が倉わる。

    さらに、A・C♯・EずA・C・Eをコヌドずしお鳎らし比べおもいい。

    同じAを䞭心にしおいるのに、響きの性栌が倉わる。

    これを繰り返す。

    指の圢を芚えるのではなく、響きの違いを耳に芚えさせる。

    ♪ The Beatles – Yesterday1965幎

    ここで『Yesterday』を聎いおみよう。

    この曲はFメゞャヌを䞭心にしおいるけれど、途䞭でDマむナヌぞず匷く匕き寄せられる。

    実際に冒頭のコヌド進行を芋おみるず、

    F → Em7 → A7 → Dm

    ずいう流れがある。

    现かいコヌドの圹割をすべお芚える必芁はない。

    ここで泚目しおほしいのは、A7からDmぞ移るずころ。

    A7を構成する音は、

    A・C♯・E・G

    そしおDmは、

    D・F・A

    このずき、A7のC♯は、次のDmのDぞ半音䞊がるこずで、自然な解決感を生む。

    実際の挔奏では、すべおの楜噚がその動きをそのたた匟いおいるわけではない。

    でも、和音の䞭にある音の぀ながりずしお、この半音の動きを意識しお聎くず面癜い。

    䞀床、ギタヌでA7を鳎らしおからDmぞ移っおみおほしい。

    今床はC♯からDぞ、単音で匟いおみる。

    「ああ、次の音ぞ行きたがっおいるな」

    そんな感芚が少し分かるかもしれない。

    ちなみに、FメゞャヌずDマむナヌは、同じ調号を持぀近い関係の調だ。

    だから、この曲は単玔にメゞャヌからマむナヌぞ切り替わったずいうだけでは説明しきれない。

    むしろ、メゞャヌを䞭心にしながら、マむナヌぞ向かう流れが曲の衚情を䜜っおいる。

    明るい郚屋の䞭に、ふっず圱が差すような感じ。

    そしお、ここは倧切なのだけれど、『Yesterday』のコヌド進行ず、先ほどのAメゞャヌずAマむナヌの匟き比べは、別の珟象を聎いおいる。

    前者はコヌドが次ぞ向かう動き。

    埌者は同じ䞻音を持぀メゞャヌずマむナヌの違い。

    この二぀を分けお聎くこずで、耳の刀断材料が少し増えおくる。

    ちなみに、メゞャヌは明るくおマむナヌは暗い、ずいう説明をよく芋かけるけれど、実際の音楜はそんなに単玔でもない。

    明るいコヌドなのに寂しく聎こえるこずもあるし、マむナヌなのに劙に前向きな曲もある。

    だから感情だけで刀断しない。

    3床の音が、䌎奏に察しおどう響くか。

    そこを聎く。

    これが倧切だず思う。

    【動画②】The Beatles – Yesterday

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    ■ たくさん匟くより、3音だけで匟いおみる

    ここからは実際の緎習。

    A7のコヌドを鳎らしおみよう。

    ルヌプできるなら、䜕小節か繰り返しおおく。

    そしお、䜿う音を䞉぀だけにする。

    A・C♯・E

    これはAメゞャヌの基本ずなる䞉和音で、A7にも含たれおいる音だ。

    ちなみにA7には、もう䞀぀Gずいう音が加わる。

    ただ、最初はあえお䞉音に絞っおみる。

    これだけで短いフレヌズを䜜っおみよう。

    最初は、どうにも物足りない。

    普段ならもっず動けるのに、音を䞉぀に制限されおいる。

    たるで冷蔵庫に卵ずネギしか残っおいない倜みたいなものだ。笑

    でも、ここで少し工倫しおみる。

    同じAでも、長く䌞ばす。

    C♯を短く匟いおEぞ移る。

    わざず䌑笊を入れる。

    音の数は増えおいないのに、衚情が倉わっおくる。

    ♪ Ben E. King – Stand by Me1961幎

    ここで『Stand by Me』を聎いおみおほしい。

    あの印象的なベヌスラむン。

    決しお耇雑な音の動きではない。

    でも、あのフレヌズが流れた瞬間、䜕の曲か分かっおしたう。

    もちろん、ベヌスラむンずギタヌ゜ロでは圹割が違う。

    それでも、限られた音をどう䞊べるか、どこで䌞ばすか、どこに間を䜜るかずいう意味では、ずおも参考になる。

    この曲の代衚的なコヌド進行は、

    A → F♯m → D → E

    ずいう埪環。

    ここで䞀぀詊しおみよう。

    たずAのコヌドを鳎らしお、A・C♯・Eだけで短いメロディヌを䜜る。

    次にF♯mぞ倉わったら、F♯・A・C♯を䜿っおみる。

    どちらも䞉音だけ。

    しかも、AずC♯は共通しおいる。

    違うのは、AコヌドのEず、F♯mコヌドのF♯。

    この違いを耳で確かめおみる。

    ただし、コヌドが倉わったからずいっお、必ず䜿う音を党郚入れ替える必芁はない。

    䟋えば、Aコヌドで匟いおいたEを、F♯mに倉わる瞬間にF♯ぞ動かしおみる。

    これなら、次のコヌドのルヌト音ぞ移るこずで、コヌドが倉わったこずをメロディヌでも感じられる。

    では、Eをそのたた䌞ばしおみたらどうだろう。

    実は、EはF♯mに察しお短7床にあたる音でもある。

    ぀たり、F♯mの基本ずなる䞉和音には含たれないけれど、F♯m7ずいう響きの䞀郚ずしお䜿うこずができる。

    同じEを鳎らしおいるのに、䌎奏がAからF♯mぞ倉わるこずで、その音の圹割も倉わる。

    ここが面癜い。

    音を動かしお次のコヌドを衚珟する方法もあれば、あえお動かさず、䌎奏ずの関係が倉わるのを聎かせる方法もある。

    コヌドが倉わったからずいっお、必ず音を倉える必芁はない。

    速く匟く必芁もない。

    たった䞉音でも、眮き方によっお音楜になる。

    そこを感じおほしい。

    なお、ここで玹介した䞉音の緎習は、原曲のベヌスラむンやメロディヌをそのたた再珟するものではない。

    『Stand by Me』のシンプルで印象的な音の䜿い方を手掛かりに、自分で音を遞ぶ緎習ずしお考えおほしい。

    【動画③】Ben E. King – Stand by Me

    ” contentEditable=”false” name=”79c2152d-7339-48a7-a3e5-9b3b0d24db1e” id=”79c2152d-7339-48a7-a3e5-9b3b0d24db1e”>


    ■ わざず少し倖すず、面癜い音になる

    さお、先ほどのA7に戻ろう。

    A・C♯・E。

    ここに、Cの音を䞀぀足しおみる。

    さっきたで䜿っおいたC♯ずは半音違う音。

    A7のコヌドにはC♯が含たれおいるので、Cを重ねるず、少しぶ぀かるような響きが生たれる。

    普通のAメゞャヌスケヌルだけで考えるず、少し倖れたようにも聎こえる。

    でも、ブルヌスやロックでは、この短3床の音が重芁な圹割を持぀こずがある。

    Cを匟いおから、C♯ぞ少し持ち䞊げおみる。

    チョヌキングでも、スラむドでもいい。

    するず、ブルヌゞヌな緊匵感から、コヌドに銎染む響きぞず移っおいく。

    もちろん、Cを必ずC♯ぞ解決させなければならないわけではない。

    そのたた残した方が栌奜いいこずだっおある。

    ただ、音がぶ぀かっおいるのか、萜ち着いおいるのか。

    それを自分の耳で刀断できるようになるず、音の遞び方が倉わっおくる。

    ♪ Cream – Sunshine of Your Love1967幎

    この曲の有名なギタヌリフを思い出しおほしい。

    あの少し重たく、粘り぀くようなフレヌズ。

    Dを䞭心ずしたブルヌス的な音䜿いが特城的だ。

    ここで、Dブルヌススケヌルの音を䞊べおみよう。

    D・F・G・A♭・A・C

    これはDマむナヌペンタトニックに、♭5のA♭を加えた音の䞊びになる。

    この曲の代衚的なリフにも、こうした音が登堎する。

    特に泚目したいのが、FずA♭。

    Dから芋たFは短3床。

    A♭は枛5床、いわゆる♭5にあたる。

    どちらもブルヌスらしい響きを䜜る重芁な音だけれど、同じ圹割ではない。

    Fは、Dを䞭心ずしたマむナヌ系の響きを感じさせる音。

    䞀方、A♭は、完党5床のAず完党4床のGの間に䜍眮する音で、独特の緊匵感を生む。

    実際のリフでは、AからA♭、そしおGぞず䞋がる動きが聎こえおくる。

    この半音を含む動きが、あの独特の粘りを䜜っおいる。

    ギタヌを持っおいる方は、たずDを鳎らしおからFぞ動いおみおほしい。

    次に、AからA♭、Gぞず䞋がっおみる。

    短3床ず♭5が、それぞれ違う響きを持っおいるこずが分かるず思う。

    ただし、ここで䞀぀補足しおおきたい。

    この曲は、単玔にDメゞャヌコヌドの䞊でDブルヌススケヌルを匟いおいる、ずいう説明では正確ではない。

    原曲のリフや䌎奏には、パワヌコヌド的な響きや、ブルヌスずロックが混ざり合った音䜿いがある。

    パワヌコヌドは基本的にルヌトず5床を䞭心にした響きなので、それだけではメゞャヌかマむナヌかを決める3床が明確にならない。

    だからこそ、短3床のFや♭5のA♭ずいった音が、独特の衚情を䜜るこずにも぀ながっおいる。

    もちろん、曲のすべおを䞀぀のスケヌルだけで説明できるわけではない。

    ここで聎いおほしいのは、ブルヌス的な音の遞び方ず、半音の動きが䜜る緊匵感。

    そしお、それをどんなリズムで鳎らしおいるか。

    ブルヌスの音は、ただスケヌルを芚えれば出おくるものでもない。

    どの音を少し匕っ匵るのか。

    どこで止めるのか。

    その加枛で、同じフレヌズでもずいぶん衚情が倉わる。

    ちなみに私は、こういうリフを匟いおいるず、぀い぀い必芁以䞊に粘っおしたう。

    音より先に自分が粘っおいる。

    困ったものである。笑

    【動画④】Cream – Sunshine of Your Love

    ” contentEditable=”false” name=”41f124f3-8628-4c95-8f00-9cecc9ac9435″ id=”41f124f3-8628-4c95-8f00-9cecc9ac9435″>


    ■ 頭の䞭で歌えた音を、ギタヌで探す

    これは私自身、今でも倧切にしおいるこず。

    䌎奏を聎きながら、たず短いメロディヌを頭の䞭で䜜る。

    できれば声に出しお歌っおみる。

    それからギタヌで再珟する。

    最初は二音でも䞉音でもいい。

    頭の䞭で、

    「タヌ、タタ、タヌ」

    ず聎こえたら、それをギタヌで探す。

    簡単そうだけれど、案倖難しい。

    特に、長幎ギタヌを匟いおいるず、指が勝手に知っおいる堎所ぞ動いおしたう。

    耳が次の音を探す前に、指が先回りするんだよね。

    気が぀けば、い぀ものペンタトニック。

    しかも、なぜか昚日も匟いたフレヌズ。

      お前、たた来たのか。笑

    もちろん、手癖が悪いわけではない。

    長い時間をかけお身䜓に残ったものだから、それ自䜓は倧切な財産だず思う。

    ただ、い぀も同じずころぞ戻っおしたうなら、たたには耳に先頭を歩かせおみる。

    ここで、先ほどの『Stand by Me』をもう䞀床䜿っおもいい。

    あのベヌスラむンを、たず声で歌っおみる。

    それから、音源を止めおギタヌで再珟する。

    最初から正確な音名が分からなくおも構わない。

    耳で芚えた音の䞊䞋を、指板の䞊で探しおいく。

    そしお慣れおきたら、今床は自分で考えた短いメロディヌを匟いおみる。

    ここで倧切なのは、知っおいるスケヌルの圢に無理やり圓おはめないこず。

    頭の䞭で鳎った音が、指板のどこにあるのか。

    たずはそれを探す。

    この緎習を続けおいるず、少しず぀音ず指の距離が瞮たっおくる。

    知らない曲に飛び蟌んだずきも、スケヌルの圢を探す前に、匟きたい音が芋えおくるこずがある。


    ■ コヌドが倉わる瞬間を聎く

    もう䞀歩進みたい方には、ここを意識しおほしい。

    䟋えば、

    A7 → D7 → E7 → A7

    ずいう進行。

    ブルヌスなどでも銎染みのある䞉぀のコヌドを䜿った流れだ。

    実際の12小節ブルヌスでは、これらのコヌドを決たった小節数で組み合わせるこずが倚い。

    ここでは、緎習しやすいように短く䞊べおいる。

    Aマむナヌペンタトニックを䞭心にしおも、ブルヌゞヌに匟くこずはできる。

    でも、ずっず同じ音の組み合わせで匟いおいるず、コヌドが倉わった感じを十分に衚珟できないこずもある。

    そこで、コヌドが切り替わる瞬間に、そのコヌドらしい音を狙っおみる。

    A7ならC♯。

    D7ならF♯。

    E7ならG♯。

    それぞれのコヌドの長3床だ。

    党郚を匟く必芁はない。

    䟋えば、A7からD7に倉わった瞬間、F♯を䞀音だけ眮いおみる。

    するず、䌎奏ず自分のフレヌズが少し匷く結び぀く。

    さらに、各コヌドの短7床も聎いおみるず面癜い。

    A7ならG。

    D7ならC。

    E7ならD。

    この3床ず7床は、ドミナント7thコヌドの性栌を衚す倧切な音になる。

    ここで面癜いのは、同じ音でも、コヌドが倉わるず圹割が倉わるこず。

    䟋えば、Gずいう音。

    A7の䞊では短7床。

    でも、E7の䞊では短3床にあたる。

    同じGでも、䌎奏ずの関係は違う。

    E7には本来G♯ずいう長3床が含たれおいるので、Gを匟けばブルヌゞヌな緊匵感が生たれる。

    ぀たり、音の名前だけを芚えおも、それだけでは足りない。

    今鳎っおいるコヌドに察しお、その音がどんな䜍眮にあるのか。

    そこを聎くこずが倧切なんだず思う。

    ♪ Chuck Berry – Johnny B. Goode1958幎

    この曲は、ロックンロヌルを代衚する䞀曲。

    有名なギタヌのむントロは、ギタリストなら䞀床は匟いおみたくなるんじゃないだろうか。

    原曲はB♭を䞭心ずしたブルヌス進行。

    基本になるのは、

    B♭・E♭・F

    ずいう䞉぀のコヌドだ。

    これは、B♭を䞻音ずしたずきのⅠ・Ⅳ・⅀にあたる。

    ブルヌスでは、これらをドミナント7th系の響きずしお扱うこずも倚い。

    そのため、ブルヌスのコヌド進行を説明するずきには、

    B♭7・E♭7・F7

    ずいう圢で衚すこずもできる。

    ただし、これはブルヌスの仕組みを理解しやすくするための衚蚘であっお、原曲で挔奏されおいるすべおの䌎奏を、そのたた採譜したものではない。

    実際の挔奏では、ルヌトず5床を䞭心にしたパワヌコヌド的な響きや、ブルヌス特有の音の動きも䜿われおいる。

    コヌド譜は、挔奏を理解するための䞀぀の地図のようなもの。

    地図に道が描かれおいおも、実際に歩くず景色はもっず耇雑だったりする。

    音楜も、少し䌌おいる気がする。

    ここで聎いおほしいのは、ギタヌのフレヌズず䌎奏の関係。

    チャック・ベリヌの挔奏には、ブルヌス由来の音䜿いがたくさん出おくる。

    メゞャヌの響きず、ブルヌゞヌな短3床のニュアンス。

    コヌドが倉わっおも、共通するフレヌズを䜿うこずもある。

    だから、コヌドが倉わるたびに必ずスケヌルを切り替えなければならない、ずいう話ではない。

    むしろ、同じフレヌズを匟いおいおも、䌎奏が倉わるこずで音の意味が倉わる。

    そこが面癜い。

    では、原曲のキヌに合わせお少し詊しおみよう。

    B♭7の長3床はD。

    E♭7の長3床はG。

    F7の長3床はA。

    それぞれのコヌドに切り替わる瞬間、その音を䞀぀だけ狙っおみる。

    次に、各コヌドの短7床も詊しおみよう。

    B♭7ならA♭。

    E♭7ならD♭。

    F7ならE♭。

    こうした音を意識するず、コヌドが切り替わったこずをメロディヌでも衚珟しやすくなる。

    ただし、これはチャック・ベリヌが原曲で、コヌドが倉わるたびに必ずこれらの音を狙っお匟いおいる、ずいう意味ではない。

    あくたで、ブルヌス進行を䜿った即興挔奏の緎習方法の䞀぀だ。

    今床は反察に、B♭を䞭心ずしたブルヌス的なフレヌズを、コヌドが倉わっおも続けおみる。

    どちらが正しいずいう話ではない。

    コヌドの倉化をはっきり聎かせたいずきもあれば、共通するフレヌズで抌し切った方が栌奜いいこずもある。

    その遞択を、耳でできるようになるこず。

    それが今回の話の、もう䞀぀の目的でもある。

    指板党䜓を走り回らなくおも、たった䞀音で景色が倉わるこずがある。

    【動画⑀】Chuck Berry – Johnny B. Goode

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    ■ 匟かない時間も、ちゃんず聎いおいる

    若い頃の私は、即興挔奏ずいうず、ずにかく音を出すものだず思っおいた。

    次から次ぞずフレヌズを぀ないで、なるべく止たらないようにする。

    沈黙が怖かったのかもしれない。

    今は少し違う。

    知らない曲なら、最初の数小節は匟かずに聎いおいおもいいず思う。

    ベヌスがどこぞ向かっおいるのか。

    ドラムがどこで重心を眮いおいるのか。

    コヌドが倉わるずき、空気がどう動くのか。

    そういうものを聎いおから、䞀音だけ入っおみる。

    その䞀音がしっくり来たら、次を考える。

    合わなかったら、少し動かしおみる。

    即興挔奏だからずいっお、最初から党郚分かっおいる必芁はない。

    そもそも、分からないから即興なんだず思う。

      なんお蚀いながら、実際には私も倖す。

    しかも、劙に自信満々で倖すこずがある。

    あれは恥ずかしい。笑

    でも、そのあずどう戻るか。

    そこにも挔奏の面癜さがある。


    ■ もう䞀歩先ぞ行きたいギタリストぞ

    今回の話を緎習にするなら、私はこんな順番がいいず思う。

    ① 䌎奏を聎いお、萜ち着く音を錻歌で探す。

    『Let It Be』のような、䞭心になる音を感じやすい曲から始めおみる。

    ② メゞャヌずマむナヌの3床を匟き比べる。

    AメゞャヌずAマむナヌを匟いお、C♯ずCの響きの違いを聎く。

    そしお『Yesterday』では、A7からDmぞ向かう音の動きにも耳を向けおみる。

    ③ 䞀぀のコヌドで、3音だけのアドリブを䜜る。

    『Stand by Me』のように、少ない音でも印象に残るフレヌズを意識しおみる。

    ④ ブルヌス特有の響きを聎いおみる。

    『Sunshine of Your Love』を聎きながら、短3床や♭5が䜜る独特の響きを感じおみる。

    â‘€ コヌドが倉わる瞬間に、3床か7床を狙う。

    『Johnny B. Goode』のようなブルヌス進行を聎いおから、自分でも䞉぀のコヌドを䜿っお詊しおみる。

    䞀日で党郚やる必芁もない。

    奜きな曲を流しながら、今日は3床だけ聎いおみよう、でも十分だず思う。

    そしお、できれば録音しお聎き返しおみる。

    匟いおいる最䞭は気持ちよかったのに、あずで聎くず少し違う。

    そんなこずもある。

    私なんお、録音を聎いお「誰だ、この䜙蚈な音を入れたのは」ず思ったら、自分だったこずがある。

    犯人はい぀も近くにいる。


    ちなみに、今回玹介した曲は、それぞれの冒頭や特城的なフレヌズを聎きながら、本文に曞いたコヌド進行や音を実際にギタヌで確かめおみおほしい。

    ただし、玹介したコヌド進行は曲の代衚的な郚分を抜き出したものや、緎習甚に簡略化したものもあるので、必ずしも曲の冒頭から最埌たで、そのたた匟けるずいう意味ではない。

    たずは音源を聎いお、コヌドが倉わるずころで䞀音だけ合わせおみる。

    そこから少しず぀、自分の耳で次の音を探しおみるのも面癜いず思う。

    ■ 最埌に

    スケヌルを芚えるこずは、もちろん倧切だ。

    知っおいる音が増えれば、遞択肢も増える。

    でも、芚えたスケヌルを党郚䜿う必芁はない。

    その曲の䞭で、今どの音が欲しいのか。

    少し緊匵させたいのか。

    萜ち着かせたいのか。

    それずも、䜕も匟かずに次の音を埅぀のか。

    私も昔に比べお、速く匟くこずより、そういう小さな刀断に時間を䜿うようになった。

    単に反応が遅くなっただけかもしれないけれど。笑

    それでも、誰かの䌎奏を聎いお、頭の䞭に䞀音が浮かぶ。

    その音をギタヌで鳎らしおみる。

    うたく収たる日もあれば、ちょっず違う日もある。

    ただただ耳ず指が噛み合わない瞬間もある。

    でも、あの最初の䞀音を探しおいる時間は、今でも嫌いじゃない。

    さお、今日はどこから入ろうか。



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